【検証:半自動化】完全自動化の弊害を経て至ったタップ式スクロールの可能性について

今回の記事は、前回投稿したこちら(すぐ下のリンク)の続きとなります。

よろしければ先にそちらを読んでいただけると幸いです。

そしてここからが、今回の記事の本題となります。

まず前回の記事では、現代人の手動スクロールが限界の可能性を提示。

自動スクロールや自動スワイプといった「画面の自動化」の実験を行いました。

その結果、指を動かさなくていいという利点が見えた反面、スクロールの方では常に文字が動き続けることで激しい眼精疲労が起きること。

そして、スワイプの方では

  • 一律のタイマーでは文字の密度に対応できない(3秒で読める文字の塊の中に急に5秒を要する塊が出現すると、間に合わない)
  • 結局は読者側が置いていかれないように一時停止や戻るボタンを手動で押さざるを得ない

という、自動化と銘打つうえでの致命的な限界が見えてきました。

また、操作のためにリモコンを設置しましたが、そのサイズもスマホの小さい画面だと一部を塞いで邪魔になる。あの結果は、まさに「要修正」の塊だったと言えます。

しかし、同時に完全自動化は無理でも完全手動とは違う【半自動化】であれば良い線をいっていたのではないか?というのも同時に抱いた感想です。

それらを踏まえると、アプローチすべきは完全ではなく半。つまりは半自動化に着目すべきと考えています。

そして、その方法が【タップ式】にすること。

一部の電子書籍などでも導入されているスワイプではなくタップで次のページに進むあの機能を入れてみるという方針です。

▶ 片手操作:「手動タップ式スクロール」

このラインを通過すると、画面右下に小さな「操作用の丸ボタン2個」が出現します。
※読書を邪魔しないよう、自分の指で【下】へスクロールしている間はボタンが自動で隠れる仕組みになっています。必要になった際には、画面を少し【上】に引き戻していただくと再出現します。

1.前回の検証のポイント(前回の記事を読んだ方や不要な方は読み飛ばしていただいて構いません。)

  1. 従来の読みやすさを重視した【行間を空ける、改行する、箇条書きにする】などの工夫は【脳や精神】への疲労緩和ができていた。
  2. しかしその分、1記事当たりの長さが増加。極論、【1000文字の記事を読むためのスワイプ量が1500字や2000字になっているようなもの】である可能性が浮上。
  3. つまり、脳や精神への疲労は軽減できていたが、却って読者の「【肉体的疲労は増加】していたのではないか?」という仮説を提示。
  4. しかし、従来の書き方を極端に変えると今度は読みづらくなる。今の状態をベースにしつつ変えるアプローチが必要。
  5. それを踏まえて、【自動スクロール機能】を導入。
  6. リモコンを設置し、【オンオフの切り替え、速度調整】などを読者が自己流にカスタマイズできるように、選べるように。
  7. その結果、指や手の肉体的疲労の軽減は成功。しかし、絶えず動き続ける文字を追うことは人間にとっては負担になるという部分が露呈。人体的にも検証などを経て裏付けされた、【眼精疲労】やそれに伴う【脳疲労】が却って増加するリスクが出現。個人差があるので一概には言えないが、修正が必要。
  8. それを踏まえた次の方法が【自動スワイプ】機能の設置。絶えず動き続けるのではなく、【動く→止まる→動く】という挙動にすることで、眼や脳の疲労軽減にアプローチしつつ、肉体的疲労はケアする方向へ。
  9. 実際に成功するも自動スワイプだと、1つの画面に映る文字数の極端な増減に不利。読者が一時停止や戻る必要が出てくるため、そこはネック。
  10. そもそも、リモコンが画面内に鎮座してしまうというのは【視覚性の低下】など共通した問題点である可能性として結論へ。

これが、前回の記事での【まとめ】になります。

2.Web記事/ブログ記事において動画のような自動化は至難

今回、自動化をするにあたって、

  • 自動のスクロール
  • 自動のスワイプ

この2点に着目しましたがどちらもそれぞれ、【相違の欠点】と【共通した欠点】が浮き彫りとなりました。

<自動スクロール>

【利点】

  • 指や手の利用が最小限で済む。
  • 手を使わないで済むため、料理の手順を追う、プラモデルや折り紙などを作るというような製作関連の内容においては良さそうか。

【欠点】

  • 絶えず動き続けるため、従来の記事では眼精疲労が大きくなりやすく、それに伴う脳への疲労も大きい。
  • 速度があえば良いが、あわなければ使い物にならない。

<自動スワイプ>

【利点】

  • スクロールにあった絶えず動き続ける欠点のケアができているため、眼への疲労などは低下。
  • 同様に、従来のスクロールよりも少ない動きで済むため、脳、精神、肉体への疲労、そして今回の自動スクロールで露呈した眼の疲労、それらをまんべんなくケアできている。

【欠点】

  • 移動幅の秒数が固定になるため、どうしても文字の密度が増える場合には読者による一時停止や戻る機能の利用が必須。

自動スクロール/自動スワイプ

【共通した利点】

  • 肉体的疲労の軽減は可能。
  • 料理の手順など何かを作りたい場合かつ、できれば手でスマホを触る手順を減らしたい、という場合に有効。さらにYouTubeなどにはないテーマの場合は助かるか。

【共通した欠点】

  • 自分にあわせないといけないので、あわないと地獄。
  • 仕組み上、相応の機能を有したリモコンをセットするため、視覚的に邪魔な面は否めない。

これらを踏まえると、肉体的疲労を軽減するのであれば、【完全自動】ではなく、【半自動】のアプローチが効果的に見えます。

それが、いま実際に体験していただいている、【タップ式スワイプ】です。

3.今回のタップボタンの設置によるケア度は

今回、タップ式のスワイプを可能にする機能を搭載しましたが、実際のところ「今までにあった欠点はケアできたのか?」という点を見ていきます。

1.指や手への疲労:〇

ボタンを押す(タップする)必要は残っているものの、スワイプのために必要な指の上下移動は改善できています。

それにより、指や手、ひいては腕の疲労は軽減できているはずです。

今の時代、スマホを使う際にはスワイプやタップは最低限しなければならない基本動作ですが、指や手、腕への疲労度合いでいくとスワイプの方が大きいとされています。

その部分をケアできているのは大きいのではないでしょうか。

2.眼への疲労:〇

自動スクロール機能で露呈した【肉体疲労が減る代わりに、眼への疲労が増加する】という欠点。

今回のやり方ならば絶えず動き続ける文字というものが存在しなくなるため、眼への疲労は従来のスワイプと同じなはずです。

仕組み上、

  • スマホを見る
  • 記事を読む

という行動による【眼精疲労】についてはケアするのは不可能かと思います。

各自で、ブルーライト対策などを施すしかなさそうです。

3.時間に追われる:〇

【自動スクロール機能】による眼精疲労軽減のために【自動スワイプ機能】を設置した結果、眼への疲労は緩和されたものの、今度は読んでいる途中で勝手にスワイプされるという欠点が露呈しました。

特に多いのが、「文字が一時的に増える際に間に合わない」というケースで、【一時停止】や【戻る】を読者に委ねないといけないという点が、自動化の大きな弊害でした。

今回は、その最大の原因であった【自動化】という機能そのものを排除したため、その部分のケアができていると言って良いでしょう。

自動のスクロールとスワイプ、双方の共通した欠点である

  • 自分にあったテンポの調整が必要
  • テンポがあわない場合は利点がない、もしくは少なくなる

という部分を改善し、今回は最初から自分のテンポで進めることが可能な機能へとアップデートしました。

文章の密度に左右されないように変化しています。

4.視認性:〇

前回までは【自動】という仕組み上、速度調整などの機能を盛り込まなければなりませんでした。

その結果、操作するための機能をリモコンの形で導入する必要があり、大きな視認性の低下をもたらしてしまっていたのが実情です。

というのも、どうしても【一時停止/戻る/速度調整】といった基本機能は外さずに入れることが必要で、けれどそれを組み込んでしまえば、比較的大きなリモコンにせざるを得ませんでした。

しかし、今回はあくまでもタップでスワイプできるという機能に改良したことで、

  • リモコンではなくボタンで操作可能に
  • 自動ではないので、速度調整などのボタンが不要となった
  • 必要なのは進むと戻るの2つなので、リモコンからボタンへの簡略化に成功した

というような理由から、視認性の向上に成功しています。

また、今回は自動ではないことで不要となった「一時停止ボタン」を抜いて、その代わりに読者が自分で【下】へスクロールし始めたら、システム側がその意図を察してボタンを消すという仕組みを導入。

加えて、これだけだと万が一「手動で読んでいたけれど、タップ式にしたくなった」という時に困るため、画面を【上】に戻る動作(引き返す動き)をした際には、システムがそれを感知し、ボタンが再出現する調整も施しました。

「そもそもあるのがちょっと…」という層からは不満だと思いますが、

  • スクロール時には消える
  • 使用時も最低限の画面占有率に調整

これにより、前回からは格段に視認性がよくなったと見ています。

5.実際にここまでタップで読んでみて

率直にどうでしたか?

おそらく、

  • 画面を擦り上げるスワイプの動きが消えたことで、楽ではある
  • 文字が完全に止まっているから、自分のペースでじっくり読める
  • ボタンが小さめなので、文字の隠れる範囲が狭め

など、タップ式による快適さを今まさにあなたの【指】と【眼】が実感しているのではないでしょうか。

しかし、

  • そもそも慣れない
  • 自分的にはむしろこっちの方が嫌

ということもあるでしょう。

ただ、どちらにしても、従来とは異なる体験となったはずです。

そんな今回の検証でしたが、前回の一定秒数経過による自動の【スクロール】や【スワイプ】には文字の密度や人間のピント調節に追いつけない欠点を有していました。

しかし、今回。

操作の主導権を読者に戻し、移動量だけをシステムに任せる【半自動化】にシフトしたことで、そこについてはある程度クリアできたかと思います。

まとめ

ここまで、記事の【スクロール/スワイプ】を【タップ式】にする可能性について紹介しました。

前回の記事(こちら:記事URL)では、

  • スクロールのためにスワイプをすることが肉体的疲労になっている可能性
  • 自動スクロールと自動スワイプを取り入れるという機能の可能性
  • 問題点の発見

というところに至り、今回の記事では

という、手動タップ式スクロールの可能性に至りました。

人によっては「そもそも慣れない」「むしろ嫌だ」という個人差はあるものの、これまでのWebライティングの常識(完全手動)とも、前回の実験(完全自動)とも異なる、新しい選択肢(半自動化)の形を提示できたと見ています。

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