早速ですが皆さんは、【AIライティング】における致命的な弱点はご存じでしょうか。
AIが発展した昨今、文章作成を行うだけなら誰でも簡単にこなせるようになりました。
実際に
- 「AIを使えば、容易に一瞬で高品質な記事が書ける」
- 「記事を作るのは簡単だ」
そのような声はネット上を中心に大きく拡散されているほどです。
しかし、そんなAIライティングにも弱点はあります。
まず、嘘(ハルシネーション)が混ざる事。
次に、言い回しなどに違和感が残る事。
そして最後、それ以上に問題なのが【ありきたりでつまらない平均的な文章】になってしまうこと。
特に最後の弱点は思いのほか、【致命的】です。
文法的な間違いは見られない。理屈や理論も通っている。
にもかかわらず、読み進めるうちに強烈な既視感や退屈さに襲われる。
今、多くのWebライターやブロガーが、嘘や一次情報の不足などの欠点以上にこの【AIライティングの限界】に突き当たって悩んでいます。
なぜありきたりな文章になってしまうのか?
誰もが直面するAIライティングの【ありきたり現象】
AIに記事を書かせると、決まって同じような文体や言い回しになってしまいがちです。
例えば、
- 近年○○が注目を集めています。
- 結論から言うと、○○です。
- いかがだったでしょうか? 〇〇を意識して、ぜひ素敵なライフスタイルを送ってくださいね!
等々。
- 異様に丁寧な言い回し
- 過剰と思うほどクリーンな文体
- どこかで見覚えのある文章
等が混ざり合った文章になりがちです。
たしかにこのような特徴は、AIに限らず我々Webライターも口裏合わせを行ったかのようにしてきました。
AIの、既にネット上に出回っている記事から情報をもらうという性質があることを踏まえると仕方ない面もありますが、AIが台頭した現在、その特徴を持った記事が怒涛の勢いで増加しているのが実情です。
とはいっても、増加数はともかく記事としての特徴などは今までと大差ないかもしれません。
あくまで、今までもあったタイプの記事の増加スピードが上がっているだけです。
しかし、大きく異なるのはライターとしての【個性】が消えている点にあります。
以前までは、同じような言い回し、文体でありつつもどこかに【その人らしさ】がありましたが、AIによるライティングだとその【らしさ】が消えるケースも見られ、もうワンステップ【類似点】が増えてしまっているのです。
それが、【誰が書いても同じ文章になる】という根本的な要因に他なりません。
AIが作る文章は、ネットに転がる「世間の平均値」である
そもそも、「なぜAIの文章はありきたりになってしまっているのか?」
それはシンプルに、AIというのはネット上の膨大なデータを探索し、その中から「最も確率的にそれっぽい言葉」を繋ぎ合わせているだけだからです。
つまり、AIが生成する回答とは、ネットに転がる情報の「世間の平均」に過ぎません。
平均ということは、100点満点中、常に【50点】や【60点】を出し続けている状態です。
致命的な減点はされない。けれども、大きな加点もない。と言えます。
したがって、AIにそのまま記事を書かせるということは、自らの意志で「ネットで一番ありふれた、競合と100%被るありきたりな記事」を量産していることと同じなのです。
AIをライターではなく「強力な仮想敵・踏み台」にする差別化戦略
「AIの作成する文章が平均的であり、ありきたりであるなら、AIライティングは避けるべきでしょうか?」
結論から言うと、【NO】です。
むしろ積極的に【AI】を使うべきなのは間違いありません。
しかし、今の主流となっているやり方ではなく、あなたの文章を際立たせるための使い方をするのがベストとなります。
そのためにもまずは、そもそもの発想を180度変えてみてください。
AIが「世間の平均」を瞬時に出せるということは、裏を返せば、「すでにネット上にある。競合サイトが書いている。ありきたりな記事」を一瞬にしてあぶり出せるということです。
つまり、「あえて平均的なありきたりな文章を作らせたうえで活かしてしまおう。」という戦略になります。
一瞬で市場調査をこなす逆転の【リサーチ術】
Webライターにとって、書くテーマの市場調査は必須でした。
これをしなければ、執筆を始められない。そう言っても過言ではないほどです。
しかし、このリサーチは、いかんせんとてつもない労力をかけなければならないという現実があります。
検索上位のサイトを1つずつ開き、メモを取り、既に投稿済みかつ上位に表示された記事の構成を分析する。
これだけでも一苦労でした。
しかし、今は違います。
まずAIに【書きたいテーマ】や【その概要】を簡単にまとめて渡し、構成から記事作成までさせてみてください。
するとAIは、ネット上の情報を綺麗にまとめた「無難な60点の記事」を一瞬で作ってくれます。時間にして10秒ほどです。
その記事がネット上に転がっている【平均的な記事】であり、あなたが上回るべき【仮想敵】そのものとなります。
その記事の良い所は活かしつつ、悪い所は反面教師とする。それがあなたに求められる重要な役割です。
市場の平均がわかれば、あなたが書くべき【内容】は自動的に決まる
敵の基準が分かれば後は戦略を練り、実行するだけです。
- 見出しや構成を模倣しつつも単純に文字量を増やして網羅する
- 現場のリアルを交えた一次情報の追加
- 全く違うことを書く逆張り
- 失敗談の追加
などなど。
平均的な越えるべき壁が明確だからこそ、あなたの独自性。例えば、【独自の目線】【一次情報】【経験したからこそ語れる裏側】【発露した感情そのもの】等々。
どこに/何を/どういれたらいいか。それがよくわかるはずです。
AIがありきたりな文章を作ってしまうならその性質を逆手に取り、我々はあえて【ありきたりな文章】を作ってもらい、執筆のスタート地点にしましょう。
それによって私たちは「競合と被らない、独自性のある価値ある切り口」を、迷うことなく最速で導き出せるようになります。
AIに本文を書かせるライティングの新戦術
「AIに全体の構成(見出し)を作らせて、人間がその構成に沿って本文を書く」
今のAIライティングは、構成などの下準備をAI。本文などの要素を人間。
という共同作業戦術が主流となっていて、基本的なスタイルへと昇華されています。
しかし、この方法だと先述したようにありきたりな文章を作ってしまうという問題点をケアできず、さらには嘘(ハルシネーション)を混ぜる問題点もあるのが実情です。
なら、「今の主流とされるAIとの共同作業は避けるべきか?」というとそうではありません。
わざわざ、今の共同作成をなしにするのは得策ではないでしょう。
今ライターがすべきことは完全に真逆です。
AIの構成。人間の本文。
ではなく、AIの本文。人間の構成。
これが、今すべき新時代のAIライティングそのものとなります。
1.人間が【一次情報/データ/ペルソナ/トンマナなどの「素材」を揃える
最初のステップは人間のみ。もしくは人間主体のAI補佐という形で動いていきます。
すべきことは、素材集めです。
あなたが持つ知識や情報。集めたものをまとめていってください。
- あなたの実体験や失敗談など、エピソード系の一次情報
- あなたが知っているリアルな数値やデータなど、エビデンス系の一次情報
- ネット上から誰かの一次情報や二次情報を集める
- 誰のどんな悩みを解決するか、誰にこの文を届けたいかペルソナを明確にする
- そのペルソナ相手ならどんなトンマナが必要か。レギュレーションを明確化
ポイントは、【AIが持っていないあなたが持つ情報】+【AIの弱点であるハルシネーションのケア(ファクトチェック)をあなたがして得た情報】をベースにしつつ、ペルソナやトンマナを交えた記事を作るという点です。
これらはAIには絶対に手にできない【唯一無二の素材】となります。
この素材の質が、記事の成否の9割を決めると言っても過言ではありません。
2.得た素材とレシピを渡して記事を作ってもらう
素材が揃ったら次は、AI主体の出番です。
先程とは打って変わって、AIのみ。もしくはAI主体の人間補佐という形で動いていきます。
AIに「この情報(素材)をベースに、指定のペルソナに刺さる記事の本文を書いて」と指示してください。
ただし、ここで1点注意することがあります。
それは、1度に記事全体にあたる全文を書かせるのは注意が必要ということです。
というのも、一度に大量の文字を書かせるとAIは後半に行くほど力尽き、中身のない文章作成を始めます。
せっかく用意したあなたの素材も、適当な形で使われてしまいかねません。
その状態をあらかじめケアするためにも、指示を出すときは必ず【見出し(h2)】【見出し(h3)】などで分割して文章を依頼しましょう。
それらを踏まえて指示すると、数十秒ほどであなたの情報をベースとした文章作成を行ってくれます。
ここでAIにやってもらっているのは、単なる「文章化の作業」ではありますが、ベースとなる情報はあなた独自の素材なので、できあがる文章は「世間の平均値」ではなく、「あなたの脳内をAIのスピードで言語化したもの」に進化した文章です。
3.AIの初稿にあなたの個性を入れる推敲&リライト
最後の仕上げは、再び人間であるあなたの仕事です。
AIが最速で書き上げてくれた初稿を、あなた自身がリライトしていきます。
ここでやるべきことは、ファクトチェックなどの従来のリライトでも行うものからAI特有の【表現】を調整したり、あなたが普段使っている口調に変えたりする作業です。
- もっと熱量を込めたい部分に、自分のリアルな感情を追加する
- ハルシネーションが混ざっているなら、修正する
- 箇条書きや表にしたいなら組み込む
等々。
0から文章を書くというのは骨が折れるものですが、すでに【あなたの情報が詰まった初稿】が目の前にある状態からなら、驚くほどスムーズにリライトが完了します。
執筆時間は従来のやり方よりも大きく激減しながらも、オリジナリティ溢れるあなたにしか書けない記事の完成です。
まとめ
ありきたりな文章となってしまうのは、AIをあなたの代わりに喋らせる【ライター】にするからです。AIを活用してなお、あなた自身の労力が減らないのは【AI】をうまく使いこなせていないからでもあります。
だからそうではなく、AIにまず【平均の記事】兼【越えるべき仮想敵】を生み出してもらい敵情視察をしたうえで、あなたが用意した【素材】を形にするための【優秀なアシスタント】としての役割を担ってもらってみてください。
それによって、ありきたりな記事の量産から完全に抜け出すことができます。
労力が必要な敵情視察や本文構成はAIに、情報収集や一次情報の提供は人間に。
お互いの弱みをお互いがケアしつつ、お互いの強みを向上させる。
この共同作業が現代における、ベストな役割分担になるはずです。
ちなみに。
今回のこの文章ですが、ここで紹介した一連のやり方をそのまま採用しています。
先述したとおりの
1.AIに必要な情報を渡す
2.AIに本文を書いてもらう
3.人間が手直し
という作業です。
いかがだったでしょうか。「何か違和感はありましたか?」「ありきたりさを感じてしまいましたか?」
もし感じなかったのなら、上手く役割分担ができているということの証明になるはずです。
お互いの強みと弱みを把握して正しい役割分担さえできれば、AIに本文を書いてもらったうえで人間味のある記事を書くことも決して不可能ではありません。


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